メンヘラは「弁証法的行動療法」に取り組んでみよう

メンタルヘルス
PERiPEN_
PERiPEN_

え!?今年初更新!?お久しぶりです。。。

今日は「生きづらい」「自分を傷つける行動をとって、後から後悔してしまう」「親しい人に感情を爆発させてしまう」、いわゆるメンヘラという状態の方に本当にお勧めしたい本の紹介です。自称心理カウンセラーとかが書いてる、表紙だけいい感じの本より、もう、本当にこれ読んで!!!

この記事を読んでほしい対象者

・自分をメンヘラだと思う
・自傷行為や、自分を罰する行動をしてしまう
・他人に感情的にあたったり、感情をコントロールできなくなる
・上記をやめたいと思っている

読んでほしい本はこちらの2冊

本を眺めるこめるちゃん

『弁証法的行動療法 実践トレーニングブック』
『毎日おこなう弁証法的行動療法自習帳』
こちらの2冊です!わたしはAmazonで買いました。両方買うと5,280円ですが、1冊目の方だけでも大丈夫です。(2冊目の内容の後半半分は自分で描き込むためのワークシートで、前半の内容は、1冊目の内容を簡易的にしたものです)

弁証法的行動療法(DBT)とは

元々は境界性パーソナリティー障害の方のために開発された治療法なのですが、現在ではうつ(状態)や不安障害など多くの精神疾患に効果が認められているということが、本の最初の方に書いてあります。
また、児童虐待などの長期的なトラウマのある方に対して、DBTが有効であるという臨床家もいます(学会で聞いてきたよ)。

「弁証法的」というのは、ググると分かりやすい図が出てきますが、要するに2つの選択肢からより良い方を選ぶこと。ものすごく単純化して説明すると、「自傷行為をするという選択肢と、他の安全な方法でストレスに対処するという選択肢があるときに、より良い選択肢(=後者)を選ぶ」というのが弁証法的という意味です。

でも、これを読んでいる方は、「自傷行為の直前にそんなの冷静に考えられる訳ないじゃん」「ていうか、良くない選択肢だってことくらい分かってるのに、止められないから困ってるんだけど?」とお思いになるのではないでしょうか。PERiPEN_も本当にそう思います。

それを可能にするために、弁証法的行動療法(DBT)は様々な観点から開発されていますし、6ヶ月取り組むことになっています。2冊目の本のワークシートも6ヶ月分あるのです。6ヶ月も頑張らなきゃいけないなんて、、と気持ちがくじかれそうですが、本の金額から考えると1ヶ月あたり900円しないくらいです。1回の過食や1晩のヤケ酒より安い金額を投資すれば、月1回くらいは自傷行為を減らせるかもしれないと考えると、ちょっと興味がわきませんか?
何より、自傷行為や自罰的な行為をしている最中のあの最低最悪な気分や、人間関係を破壊し人生をめちゃくちゃにしてしまう自分を、少しでも改善したいと思うのなら、試す価値はありそうです。

「メンヘラ」の自覚がある人は、耐えるのが難しいほどの感情の爆発に襲われた時、どうやって対処するのかが習慣になってしまっているのです(アルコールなどの物質依存、買い物などの行動嗜癖、性的逸脱などの関係性依存)。
そのこと自体は悪いことではありません。あなたが今まで生き延びるために身に着けてきた、感情を追いやるためのスキルだからです。
でも、今まで生き延びるために使ってきたスキルだからと言って、今後も使い続けていくと、健康や人間関係、人生に悪影響があるでしょう。

それを断ち切るには、根気よくトレーニングを続けて、習慣を上書きするのが大切ですよね。

PERiPEN_
PERiPEN_

実はPERiPEN_もこの本を読んでから6ヶ月経っていないのと、他の治療(薬物療法と心理療法)を主に行っているため、「この本のおかげで感情がコントロールできるようになった!」とは断言できません。。。

でも、わたしの症状が一番ひどかった頃に、この本があったら本当に救われただろうなと強く思います(高校~大学時代です。誰の助けも無かったし、心療内科の予約もいっぱいで取れなかった)

PERiPEN_は、メンタルヘルスの課題を抱えるすべての人がよい治療者に巡り合い、治療を受けられることを願っています。しかし現状として、メンタルヘルス系のクリニックは予約すら取れなかったり、地域に病院がなかったり、既に精神科に行った上でさらにトラウマを負った方もいらっしゃいますから、この本が少しでも困っている方の助けになればと思います。